在宅時代はルーター2台持ちで故障・災害リスクに備える【選び方伝授】

生活全般
こんな人に読んでほしい
  • 現在もコロナ収束後も在宅勤務がメインになる人
  • 自宅のネット回線が業務基盤になっている人

本稿の結論は以下の通りです。

【結論】Wi-Fiルータは現在使用中の1台と予備の1台の合わせて2台持ち体制を敷くべし

その理由を筆者の経験とともに解説していきます。

日本は災害大国で家電は常にリスクに晒されている

先日、電気の使い過ぎで家のブレーカが落ちました。

基本料金節約のため、契約容量を20Aに落としていたこともあり、電子レンジと電気ポットと、エアコンを同時につけたところ、超過したようです。平日の在宅勤務終わりで一瞬で暗くなっていたため、何が起こったのかは分かりました。最近はスマートブレーカといって、30秒以内に自動でブレーカが復帰するため、電源が入りっぱなしの機器や、停電やブレーカ対策で電源が戻ると自動的に戻る仕様の機器は、今回も座って待っているだけで復帰してました。

いままでも数か月に一度は経験していたので、またかと慣れた対応でしたが、いつもは機能を取り戻していたWi-Fi回線だけは光回線とともに元に戻りませんでした

翌日も仕事で、同日だけは数か月に1回有るかないかの重要な報告会だったので、Wi-Fiが切れたままでスマホで調べて実行できるWi-Fi通信不良対策はすべて試した上に、会社PCをテザリングで接続できるかなど粘りに粘った挙句、午前2時になっても通信できるようにならなかったので、諦めて、報告会は3月で初めて出社して何とか乗り切りました。

前日夜にいろいろ試す中で、初めはだめだったONUでの光回線までは何とか復帰し、光電話もつかえるようになったため、不具合はルーターで起こっているとの感触を得ていました。仕事帰りに家電店に立ち寄って、ルーターを買って帰り、接続したところ、問題なくWi-Fiが使えたので、ルーターが壊れたことはほぼ確定となりました。

ここから得られた教訓は二つあります。一つは、当たり前ですがWi-Fiが使えないと事実上在宅勤務はできないということです。今回の経験は、PC使えないと仕事ができない、のと同じレベルで在宅は不可能なことを身をもって体験できました。

もちろんWi-Fiがだめでも有線がOKなら通信自体はできるかもしれませんが、普段Wi-Fiを自宅で使っていたら、長さが十分のLANケーブルは普通用意していないでしょう。さらに最近のノートPCはコスト削減や薄型化に伴いLANポートが無いモデルも多く、アダプターが必要なものも多いことも、突然の有線化を阻む要因の一つでしょう。Wi-Fiが使えないということは今回のように有線も使えない故障である可能性は高く、業務はできません。

ところが、ブレーカが落ちたり、停電や、ルーターの寿命などで突然Wi-Fiが使えなくなることは起こりえます。その時に仕様などでテザリングも使えないとなると、突然の出社が必要になります。

ネットに上手くつながらない状況だと、満足にネットで調べたり、メーカHPから修理依頼をかけようとしたところ、ルーターを送る前にもう一度確認してほしい項目として挙げられていたことにも手が届かない可能性があり、日ごろからの備えが必要であるというのが二つ目の教訓です。

本章まとめ
  • 日本は災害大国であり、家電は停電や水害などで壊れる可能性があり、それぞれのダメージの大きさに比例した対応が必要
  • 在宅勤務時のネット環境はPCを使って仕事する人にとって生命線であり、多少の金銭をかけてでも突然の故障に対する備えは有効
  • 現在主流の光回線環境では、光回線の終端装置(ONU, optical network unit)とWi-Fiルータの2台体制であり、回線が不通となった時にどちらが故障したのかをスマホなど限られたデバイスを使って直ちに特定するのは専門家でもない限り容易ではない

おススメは2台体制

筆者は1台が突然故障に見舞われました。

故障した1台目はバッファローのWXR-5700AX7Sという比較的高価でハイパフォーマンスなモデルです(執筆時点で23000円程度)。これは昨年楽天ひかりに切り替える際に、ソフトバンク光使用時にレンタルで借りていたルーターを返却する必要に迫られ(今思えば超低速モデルに月500円を支払っていたのは後悔)、今後も在宅で接続が快適で安定すればいいなと思い、買ったものです。使用感は、期待通り回線は安定しており、価格に見合った機能を提供してくれています。

急遽代替えとして購入したのは家電店でWi-Fi6で買える最低価格のWSR-1500AX2S。いくら快適といえども、高価格モデルが1年ちょっとで故障されては困ると思い、購入したもので6000円前後です。

実際、上述のように、WSR-1500AX2Sは業務で使うための最低限の機能は有していますが、仕事のPCを繋ぐとスマホやプライベートのPCが繋がらなかったり、速度がかなり落ちたり、同居している家族や接続する機器の数によっては品質は落ちてくるのではと予想します。

実際、スペックを比較してみると、通信速度差は3~4倍と歴然であり、値段相応であることが分かります(下表)。ただし、WSR-1500AX2Sも、多数機器を同時に接続できる伝送方式であるOFDMAに対応するなど、Wi-Fi6(11ax)の新機能は最低限使えるようになっているので、安価だからといって、Wi-Fi5モデルは買わないようにしたほうが、息が長く使えると思います。

WXR-5700AX7SWSR-1500AX2S
5GHz帯速度4803Mbps(11ax)
3466Mbps(11ac)
1201Mbps(11ax)
866Mbps(11ac)
2.4GHz帯速度680Mbps(11ax)
450Mbps(11n)
300Mbps(11n)
無線LAN伝送方式CCK、DSSS、OFDM、OFDMA、MIMOCCK、DSSS、OFDM、OFDMA、MIMO
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応対応
消費電力28.8W(最大)8.8W(最大)
比較表

ですから、メインのハイパフォーマンスモデルに何か問題が起きた(もしくは起きたかもしれない)場合の予備・保険として、購入しておく、または保有機器が故障した場合に急いで買い足し、2台目で繋いでいる間に、ハイパフォーマンスのメイン機を修理に出し、直り次第、メインを使用して、予備は保管しておく、という体制がよいでしょう。

本章まとめ
  • メインは高性能なハイスペックモデル、サブで低価格エントリーモデルの2台運用とし、メインが壊れたら修理に出す間にサブでつなぐ体制とする
  • これから買うなら、サブでも低価格モデルが発売されているWi-Fi6(11ax)がおススメ

筆者が実際使っている2台をご紹介。

Image by Pexels from Pixabay

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