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日に日にニーズが高まるモバイルバッテリー
スマホのCPUが年々性能と電力効率を高め、スマホ本体のバッテリー容量もそれにつられ増加傾向にありますが、それでも休日に出かけ、電車やレストランでワイヤレスイヤホンで音楽を、動画をガンガン楽しむと、家路につく頃には充電量が20%以下になって、省電力モードに突入。「モバイルSUICAを使っているから、改札口出るときに電池残量がゼロで運賃決済ができなかったらどうしよう…」と心配したことがある方も多いのではないでしょうか。
というわけでモバイルバッテリーを使っている方も多いと思います。実際、アマゾンで検索してみると、30000mAhを超える大容量のものから5000mAhまで非常に多くの製品が近年登場しており、正直「どれを選んでいいのか分からない」というのが素直な感想ではないでしょうか。
たしかに「大容量=安心・正義」の一面はありますが、本記事で筆者が提案したいのは、ネット販売で安い代わりに手に取れないことから陥りがちな「意外に大きい」「見た目以上にめちゃくちゃ重い」といった「こんなはずじゃなかった」を避けられる、バランスの良いモバイルバッテリー構成です。
- USB充電器にパナソニック BQ-CC87
- 充電池にアマゾンベーシック単3型高容量ニッケル水素充電池 4本セット(typ.2400mAh、約400回使用可能)
- サイズ/重量:充電器本体 幅66mm×長さ85mm×厚さ28.5mm/211g(充電器と電池合算)
- LEDライト付き
- 執筆時点で合計¥3,117(一部セールあり。筆者はPrime会員のため送料なしで入手)
- 上記の仕様で計9600mAhのモバイルバッテリーとして運用可能
- 乾電池でもスマホへ給電可能なので、困った時はコンビニで乾電池を買えばその場で充電可能
モバイルバッテリーとしての動作確認
ためしに充電池のフル充電後、筆者のiPhone SE2(非公称容量1821mAh)を1時間かけて充電したところ、43%充電メータが回復しました(下図)。単純比例で計算すると、多くの人が省電力モードにしますかの表示が出てヤバいと思う20%からフル充電は、1時間51分できます。
割合で計算する(1821mAh×0.43)と、783mAh/hrの給電能力がある計算。この数字を他の容量のスマホで1時間で何%充電できるか、20%からフル充電までの時間を見積もったのが下表です(iPhoneの電池容量はいずれも非公称値)。さすがに最新で大容量電池を誇るGalaxy S21は16%しか充電できないため、少し不足感は出ますが、iPhone 13シリーズまでであれば、十分実用性があると考えられます。
機種名 | 電池容量(mAh) | 回復量/hr(%) | フル充電時間(20→100%) |
iPhone 13 | 3,227 | 24% | 3時間17分 |
iPhone 13 Pro | 3,095 | 25% | 3時間10分 |
iPhone SE3 | 3,007 | 26% | 3時間 4分 |
iPhone SE2 | 1821 | 43% | 1時間51分 |
Galaxy S21 | 4800 | 16% | 4時間54分 |
Ni-H電池への充電動作の確認
2400mAhと表示のある本品ですが、中国製であることもあり、同容量帯で価格が約2倍する日本製パナソニックBK-3HCD/4SA(min.2500mAh, 繰り返し500回)と比較するとばらつきは大きいことが予想されます。
実際、1回目充放電したあと、2回目の充電では、4個中2個が過放電判定で、微弱電流による予備充電状態からスタートしました。品質でばらつきが大きくても、セルごとに状態を判定して、最適なモードで充電してくれるのは、液漏れリスクなどを勘案して安心しました。
LEDライトの動作
暗い自宅の廊下で点灯したときのようすを撮影しました。なかなかの光量で災害時には十分役立つことと思います。
筆者が数回使用した範囲では問題ありませんでしたが、当然ながら充電器にはパナソニック製以外の電池は使うと液漏れ、発熱、破裂、発火の原因になるとの記述がありますので、自己責任でお願いします。
東京エリアのタワーマンションのリスクと防災対策について考えたい方はこちらの記事をご覧ください。
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