【最終回】桜の塔 視聴後レビュー【ネタバレあり】

ドラマ

6月10日に朝日テレビドラマ「桜の塔」が最終回を迎えた。

今まで2回に渡り、レビューをお伝えしてきたが、今回は最終回までのネタバレありで感想を書きたいと思います。

読後感

優愛(仲里依紗)を操って千堂(椎名桔平)を陥れることを咎められ、上條漣(玉木宏)が、水樹爽(広末涼子)の拳銃で撃たれるがスキットルを狙ったために、大事に至ることはなかった。千堂を倒すために一度人を捨てて鬼になった上條は、その鬼が撃たれて死んだことになり、人に戻った設定としてエンディングを迎える。

最後に欲しかったけど無かったのは、漣と優愛の愛の決着である。

漣の望みをかなえるために、敢えて罪を犯して、刑務所に入っているはずの優愛は、警察署の取調室で二人きりで連と話した後は、最後まで登場しない。

一方で、千堂は解雇を免れて地方の警察署長になった設定で、志保(高岡早紀)のクラブに顔を見せる。父親はのうのうと生きているのに、優愛がどうなったのかが最後まで分からないのは、冷たくて、片手落ちが過ぎる。父親が優愛を許しているのかもよく分からない。

最終回の一回手前の第8話で、優愛は漣に離婚届を渡すが、劇中で連が役所に提出した箇所は描かれていない。

優愛の漣への愛は、洗脳されていたとしても深い。その深い愛に対する返答が無いままドラマが終わってしまったのだ。

復縁することまではなくても、警察署の取り調べの時に優愛を抱きしめるとか、刑務所で刑に服している優愛を漣が訪ねるとか、又は悪魔に魂を売った漣が何かの報いを受けるとか、そんな陳腐なものでもいいから、その回収をしてほしかった。

最後は「お前にとって正義とはなんだ」という視聴者に向かっても問いかけられるセリフで終わるが、人に言う前にお前はどうなんだよと。男女の恋愛を描いたものではないかもしれないが、富樫と水樹が結ばれるのとは対照的である。

なんというか、すごく後味の悪い終わり方だった。

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