以前の記事で、ヤフオク、メルカリ、ジモティーで押し入れに眠る不要な物を売ったら断捨離になって、お小遣いにもなりますよ、と書きました。
発展形として、今回は、決して不要なものとかではなく、例えばお世話になった人から貰ったなど、捨てにくい「もらい物」等をフリマサイトで処分することと売却益の使い道について提案します。
その心構えについて解説していきましょう。
目次
もらい物とは
シンプルに言うと、もらい物は、以下の性質を持っています。
- 直接もらった以外の人(例えば家族とか)にとっては、くれた人の気持ちは分かるわけがなく、ありがたくないし、無用の長物。あなたの死後、処分されることは間違いない。
- 生活必需品であるケースはほとんどなく、押し入れに眠っているが、贈ってくれた相手に申し訳ない気持ちが先だってしまい、捨てるに捨てられない。
- 仮に金銭的価値があっても、売り払った金で飲み食いするなんて信義に反する。
こういったところではないでしょうか。筆者もかつて、もらい物でなくても物持ちが良いほうでしたし、ましてやもらい物を売り払うなんて、申し訳なくてできない、とモノは溜まっていくほうでした。
モノに溢れた現代日本では、どなたにも少なからず当てはまることではないかなと思います。
あなたの性質と発想の転換
でも想像してみてください。以下を想像できるかどうか、この想像力が今回のキーポイントです。
あなたも以下の性質を持っています。
- あなたは(もちろん筆者も)、いつかは必ず死ぬ。
- 死後の世界に、何一つ(お金も1円たりとも)持っていくことはできない。
- あなたが遺した物質的なものは形見以外は邪魔で、遺された人にとって邪魔でないのはお金だけ。
形見はある程度、遺族のあなたロスを和らげてくれる効果があるでしょう。あなたを大切に思ってくれる家族はもちろんあなたの死後の世話も、遺族としてきちんとやってくれると思います。
しかし、あなたが他人からもらったものは形見になりません。そうしたモノが余分にあるほど、残された人に手間をかけるのは事実です。それを減らしていくというのが断捨離の一つの動機であり、終活でもあると思います。
手紙や、はがきなども、捨てていこうという考えもあるくらいです。一緒に荼毘に付してもらうのも手ですが、それにしたって量には限りがあります。
結局、自分でけりをつけるか、人の世話になるか、どちらがいいですか、という話です。
俺は私は自分の死後のことなんか考えたくない、そんなこと考えるくらいなら人の世話になるんだ!という方であれば、そうしてもらって構わないです。
筆者は、人生に限りがあることを意識することが、生の充実感をも向上させてくれることにいつしか気づいたので、売れるものなら売ったほうが、皆にとってハッピーになる、と考えました。
売れないものは、処分しようと思った段階で廃棄すればいいです。
そうして得た売却益は寄付すればよい
くれた人も、その気持ちは頂戴して、売れて得た金が回り回って誰かのためになるなら、それを嫌がる人はいないはずです。
自分のためをおもってプレゼントしてくれた人の気持ちが、回り回って次の人のために役に立つ。こんなすばらしいことって無いのではないでしょうか。
もしそんなことを言ってくる人が居たら、その人は、そもそも関わりを持つ価値がない人と思って縁を切りましょう。この考え方を持つことで、信義に反する気持ちは解消することができます。
寄付先は、どこでもいいです。ユニセフでも、赤十字でも、盲導犬協会でも。
私はいずれの団体にも寄付してきましたが、現在は、ロシナンテスという、アフリカに医療支援している認定NPO法人に寄付して10年になります。
かつて日本テレビ「行列のできる法律相談所」で取り上げられて以来、応援し続けています。
こちらの理事長を務めておられる川原尚行さんについては、語りだすと止まらないので、また機会があれば別の記事でご紹介したいと思います。興味のある方はこちらからどうぞ。
勤労者であれば、いずれの寄付先でも、控除が受けられますので、確定申告して、還付金でまた寄付をすることも可能です。何年にも渡って、お金が動くのです。
金銭的価値が付くなら、二束三文でも売れるという市場価値があるということは、誰かが次に使ってくれます。無駄に捨てられる可能性は低いわけです。しかも多くの場合、時間が早いほうが金銭的価値は付きます。今実行に移せば、何年かのあなたの死後より、そのモノの価値はより大きく生きてくるのです。
くれた人の気持ちは、押し入れに眠っているより、世の中のために使われる「生き金」となって活躍したほうがどれだけ意味のあることでしょう。
それがあなたの発想の転換一つで可能になるんです。
自宅にそういったものがあるのであれば、今すぐ売り払いましょう。ヤフオク、メルカリの会員でないなら、今すぐ登録するところから始めましょう。思い立ったが吉日です。
家族からのもらい物の場合は
金銭的価値の付くもらい物の場合、家族からプレゼントされたものの場合も多いかと思います。
さらに、家族からもらったものの場合、本人の希望や好みに合わせてプレゼントしてくれることが多いため、実際に使っていることも多々あるでしょう。
実際に使っている場合には、別に売る必要はありませんが、たとえば時計など、何個も持っている場合、昔に貰ったものが今は使わなくなっていることもあるでしょう。
そういったものは、くれた人に事情を説明して売ってみてはいかがでしょうか。家族なら、気持ちを理解してくれると思います。家族の場合、分かってくれなかったら縁切ることもできないので、そこは理解を求め続けるしかありません。
まとめ
- 押し入れに眠っているもらい物はあなたの死後、誰かに手間をかけてしまう。
- 人に世話をかけるくらいなら自分の手でそのものを次の所有者の元で活用してもらうためにも処分しましょう。
- 金銭的価値が付くなら売って、そのお金を寄付することでくれた人のあなたへの気持ちを次に繋ぐことができる。
- 家族からもらったものも説明して、実行しましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
Sushant PradhanによるPixabayからの画像
コメント