粗食のすすめ【さつまいも=準完全食品】

生活全般
こんな人に読んでほしい
  • 真に美食を楽しみたい人
  • 健康な食事により人生のバランスを取り戻したい人

「粗食」を辞書で調べてみると、次のように出てきます。

粗末な食事(をすること)⇔美食

新明解国語辞典 第五版 三省堂

では「粗末」とはどういう意味かというと

品質がよくない様子

新明解国語辞典 第五版 三省堂

という。以上から、粗食とは現代風に再解釈・補足すると、以下のイメージではないでしょうか。

  • 栄養価が偏っている。場合によっては加工食品に偏っていたり、生鮮食品が不足しがち。
  • バリエーションが少ない。一品だけ、二品だけとか。
  • 見た目が質素、茶色い(炭水化物や揚げ物が象徴的に占めている)

話は変わりますが、筆者は節約という言葉と行為が好きではありません。昨年、固定費を生活全般で大幅に見直して、QOLを維持しながら月5万円の出費を削減しました。これらの出費最適化には「節約した」感覚は全くありませんでした。我慢を全くしていないからです。もちろん例えば保険の見直しは、補償内容の縮小が含まれますので、何かあった時に出費がある程度かさむのは覚悟のうえです。

一方でQOLを維持しながらの食費削減は難しいと思い、Moneyforwardによる家計はつけながらも聖域化しました。食べることが好きなこともあり、これを「節約」しだすと何のために金を稼いで、生きているのかに意味を見出せなかったからです。どれに節約感を感じないから手を付けるかは、もちろん人次第でしょう。

そこで、出費最適化以前もそうでしたが、家計を把握した後も、外食にしろ、自炊にしろ、自分の食べたいメニュー、素材を金に糸目をつけずに、費やしてきました。

しかし、好きなものを好きなように食べ続けるうちに、慣れてきている自分を発見しました。食べたいものを食べているはずなのに、喜び・感動はイマイチなのです。

いちおう、健康に気を付けているので、ジャンキーな食事にはできるだけ手を付けないようにはしているせいで、中毒的にメニューを選ばないことも影響しているとは思います。

最近読んだ本「悪魔とのおしゃべり」にある一節が衝撃でした。

不幸以外が、あなたを「幸せ」にしたことはない

「悪魔とのおしゃべり」さとうみつろう著

なるほど!と思いました。

これを食事に当てはめると、粗食以外が、あなたを「美食」を楽しめたことはないことになります。

というわけで、粗食をたまには楽しんでみることにしました。粗食とはいえ、身体によくないものは継続するには適さないです。

選んだのは粗食の代表格「さつまいも」。さつまいもには以下のようなうれしい栄養素が含まれています。

  • ビタミンB群:脂肪燃焼を促してくれる
  • 食物繊維:お通じをよくする
  • クロロゲン酸:血糖値上昇を抑える。糖の吸収を抑制、抗酸化作用やシミ予防成分でもある
  • ヤラピン:食物繊維との相乗効果で腸内にたまった便の排出をスムーズにする
  • アントシアニン:皮に含まれ、エイジングケアによいポリフェノールの一種

さつまいもは準完全食品と言われ、食糧難に陥った第二次世界大戦下の日本でも、量は不足しがちながらもさつまいもを食べたことで餓死者が出なかったこともうなずけます。動物性たんぱくと脂質を足せば、完璧な食事となりますが、一食二食が足りなくても問題ないでしょう。

実際、焼き芋、ふかし芋を作って食べてみましたが、腹持ちがいいし、たまにはいいものです。加工食品が増えて不自然な方向に栄養が偏りがちな現代においては、却って重宝される食べ物といえるかもしれません。

焼き芋メーカーもおススメです。

参考資料は「鈴木絢子式“超かんたん”コグマダイエットの秘密」の著者でさつまいも料理研究家の鈴木絢子氏の記事:

気になるメタボ…準完全食品「さつまいも」で無理なくダイエットのすすめ|人生100年時代の歩き方
 2020年ごろから続く「焼き芋」ブーム。さつまいも価格の安定と健康志向がその理由だ。美容大国・韓国でもコグマ(さ...

Photo by Louis Hansel on Unsplash

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