【新NISA】TOPIX徹底解説【日経平均に圧倒的勝利⁉】

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目次

はじめに

日本株の株価指数として日経平均と双璧をなす東証株価指数TOPIXですが、旧東証一部改革が中途半端に終わり、2024年現在ゴミ銘柄が多く残った結果、理論的には時価総額加重平均として日本株を代表しながら、日経平均に対してシャープレシオで勝ち切ることができず、イマイチ日本代表になり切れていません。しかし、これからの成績を過去の結果から語るのはナンセンスであることと、中身とこれまでの経緯を詳細に調べれば、アセットアロケーション理論からくる手堅さが見えてくることから、これから新NISA等で購入する際に、為替変動にも強い日本人にとって最適なアセットアロケーションの一角となるはずと考え、この連載を書くことにしました。それでは以下で議論を進めていきます。

基本データ

この記事を見つけてくださった読者の皆さんからすれば、基本ではありますが、改めて簡潔に日経平均との比較を通して、TOPIXの概要を整理しておきたいと思います。

指数名称東証株価指数TOPIX(TOkyo stock Price IndeX)日経平均株価(Nikkei225)
算出主体株式会社JPX総研(日本取引所グループ子会社)日本経済新聞社
算出基準日1968年1月4日1949年5月15日
指数算出ベース浮動株調整時価総額加重株価平均
組入銘柄数2148(2024年3月末)225
組入銘柄更新頻度対象株式市場への上場タイミング4月と10月の年2回

2者それぞれの課題として、TOPIXは所謂成長性の低いゴミ銘柄が含まれているため指数のリターンが低い点、日経平均は値嵩株の影響を受けるため日本株全体の実力を正しく反映できていない点が挙げられる。2024年現在では、一般にこの2者のどちらが日本の代表とされているかと日経平均になっているのが実態である。ただし、冒頭述べたように、本来は時価総額加重方式がリスクとリターンのバランスが最も良いとされているはずであることと、過去の成績は将来の予測には寄与しないという原則に基づいて、次にTOPIXの中身について調査した結果を報告したい。

ゴミ銘柄は本当に含まれるのか

本稿ではTOPIXの指数としての成長を阻害要因となっているとされる「ゴミ銘柄」は本当に存在するのか、存在するとすれば、どのエリア(時価総額順位)に存在するのか述べたい。

試しに日経平均と同じTOPIXの上位225銘柄の指数とその推移を組入割合が手元にある3つのタイミングについて下表にまとめてみた。

上位225銘柄の
全体に占める割合
左記割合に即した’TOPIX225’指数
(TOPIX×225銘柄の割合)
TOPIX日経平均
2023年3月末79.88%1,600.42,003.5028,041.48円
2024年2月末81.98%2,193.6(+37.07%)2,675.73(+33.55%)39,166.19円(+39.67%)
2024年3月末82.06%2,272.1(+41.97%)2,768.82(+38.20%)40,369.44円(+43.96%)
株価指数の推移(配当考慮なし、各月の終値ベース)

上表から、年々上位225銘柄のTOPIX全体に占める割合は上昇し、その割合に即した、仮に名付けるとすると’TOPIX225’指数はTOPIX自体をアウトパフォームしている様子が把握できた。この意味するところは、時価総額226位以下全体の銘柄の成長性よりも225位以上の銘柄の成長性のほうが少なくともこの期間については約3%上回ったことを示している。

米国株については大型株と中小型株の対比でそれぞれが局面によってパフォーマンスが上回ったり、下回ったりが繰り返されているが、一方、上記TOPIXの課題を言い換えるなら日本株のいわゆるゴミ銘柄は、時価総額上位の銘柄に対してほぼ常にダウンパフォームしてしまっている現象を指している可能性がある。

ゴミ銘柄に関する仮説

ここで上で述べたTOPIX225組入銘柄以外の約2割の時価総額に占める割合についてみていきたい。ここでゴミ銘柄についても、2種類のゴミ銘柄があることが仮説として立てられる。一つは、比較的時価総額が大きいにも関わらずTOPIX225に対して成長性が劣る銘柄と、時価総額が圧倒的に小さく、成長性は劣るが存在を気にする必要がないチリ(塵)銘柄である。後者のように時価総額が圧倒的に小さければ、そもそもそれに支払うロス自体が小さいために成長しようがしなかろうが気にする必要がないが、問題は前者で、ロス自体が馬鹿にならず、成長性も期待できないこちらが真のゴミ銘柄と言えると考える。

次回の記事では、では低位に位置するゴミ銘柄の実際について切り込んでいき、その仮説の検証を行っていきたい。

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