【多治見オークション】岐阜の古物市場参加体験記【せどり】

お金全般

目次

はじめに

岐阜県内でオープンに会員を募集している古物市場の一つである多治見オークション。古物商許可証を所有し、これから参加したいという方は、既に古物取引を大規模に展開されているよりは、副業としてまずは小さくビジネスを始めたい方が多いのではないかと想像します。著者もその一人で先日、会員になりました。本稿では、バイヤー目線で気になるであろうオークション情報を余すところなく、紹介します。

業者様専用オークション
業者様専用オークション、古物市場、競市、ブランド、雑貨、服飾雑貨、時計、アパレル、日用品、フリマ、オークション商材、新品、中古品、美術品、工芸品、骨董品、アクセサリー、貴金属、電化製品、インテリア、食品系、ギフト系、米軍放出品、フィギュア、1点モノ、多治見オークション第3日曜日開催、フリマ業者様参加可能、ネットオークシ...

オークション概要

多治見オークションは多治見市旭ヶ丘にある多治見美濃焼卸センターで月1回日曜に開催される古物市場です。センターには広い駐車場があるため、車の駐車には困りません。会場は会議室を借りて行われ、他の市場であるような、倉庫の一角だったりといったイメージではなく、椅子と机が用意される。そのためパソコンでの作業や、ノートへのメモ取り、食事なども座りながら可能です。会議室のためエアコンはしっかり効いており、筆者のように空調が苦手な人は、羽織るシャツを持っていくとよいでしょう。

入会金11,000円(税込み)
参加費2,000円(弁当代込み)
事前出品情報展開なし
古物商許可証原則要
紹介者不要
頻度(曜日)月1回(日曜)
手数料等消費税10%
売却分に2.8%
基本情報
会議室の入り口

入会とセリ参加に関する流れ

入会時は、HPにあるメールに連絡すると、次回参加時の注意事項が返答されてきます。9:30セリ開始に対して9時までには参加費を支払うことが求められる。会場は8時に開場。初回は席が予約されているわけではなく、予約席が前方から割り当て済みのため、フリー席の中でもより前に座れるように、できるだけ早い時間帯に参加費を支払っての席取りがお勧めです。入会金は税込みで11,000円で、参加は一人が古物商許可証を所持していれば、複数人の組で参加可能であり、昼食の弁当代を含んだ参加費も一人だと2,000円に対して、二人だと3500円、三人で5000円と、割安になる。当日参加も可能だが、弁当が付かず参加費も変わらないため、前日までの参加連絡がお得です。もし弁当を食べそびれても、会場の隣にセブンイレブンがあるため、昼食の調達自体には困らない。

オークション時に大事なのが、商品をできるだけ近くでチェックできる席決めで、できるだけ前の席に座れるのが有利です。席決めは24年6月から連続参加者が優遇され、市場開催の2週間前から1週間前までの間、先月市場参加者の優先予約が可能となります。優先予約の場合、出品された商品が近くから観察可能な、より前の席が充てられます。先月市場参加していない場合も出席予約は可能だが、優先予約期間なら、後から先月市場参加者が予約しても、席次は先月市場参加者のほうが前になります。1週間前からは、先月市場参加者もそうでない方も一般予約となり、、主催者から連続参加を促す仕掛けだ。

参加者の年代

私が参加した際の参加者は、合計44人ほどで、人口が密集していないエリアにしては参加者が多い印象を受けました。月一開催であるため、1回に集中しやすい傾向もあるのかもしれません。参加者の年代は一人一人に年齢を聞いて回ったわけではなく、あくまで筆者の見立てであるが、50代が一番多く6割、40代以下が1割、60代以上が3割といった印象です。60代以上の中には、杖をついた明らかに80代の方もいらっしゃいました。

セリの傾向と一日の流れ

出品情報は事前に開示されない仕組みになっています。出品の内容によって、いろいろなセラーが参画し、それらを事前に把握するのが難しいため、主催を含む一部の把握している情報だけを流してバイヤーが判断して参加有無を決めることを避けたい狙いもあるのかもしれません。

セリは売主の順に進行していきます。筆者が参加した際の出品情報をメモを頼りに、開始から羅列していくと、初めは次の食品類が大量の箱売りで展開されました。ポテトチップス、スコーン、カップラーメン、チョコレート菓子、ミネラルウォーター2L、ネクターPETボトル等である。その中には消費期限か残り3か月といった、訳あり品も多く含まれていました。その次に、ハンドクリーム、子供向けウサギさん手動扇風機、シャワーヘッド、ネクタイ、テレビスタンド、ベルト類が大量、財布類、おもちゃ山、かんな等プロ向け工具類、香水が合計3セット、絵画、スポットクーラー3台、工場扇、スプレー類、エコバッグ、マスク山、首に巻く携帯扇風機多数、麦わら帽子が多数、アウトドアチェアー。時計、ブランドバッグ、香水等のいわゆる高価格小物はほとんどありませんでした。香水も3セットあったが、筆者目線ではこれといった中身ではなかったように思いました。その他出品者の一部から提供される野菜類。総じて食品類は、参加者が購入して再販売するというよりは、60代以上の参加者が自分の家計の足しにするために、お安く買い求めているような構図に見えた。月一の朝市に参加しているような感覚なのかもしれない。1回参加しただけで、通年の出品傾向を網羅できているわけではもちろんないので、これからも情報を追加していきたい。

セリ値

値段は市場の主催者もしくは売主が決めますが、初値からかなり高めの設定であり、バイヤーの売る力の試される市場と思いました。他の市場だと、とある値段で売れなければ、値段が下がっていくケースもあります。例えば2000円で発声があり、数秒売れなければ、1000円、500円と下がっていき、買い手が付けばその値段でセリが成立するが、多治見オークションの場合は、値段が下がっていくことはほとんどありませんでした(10回に1回くらい?)。

たとえば、筆者が購入したほぼカニ汁6個入り箱は、10月に消費期限が迫っているもので、500円の値段(1個あたり83.3円)が付きましたが、市場単価150~200円であり、訳あり品にしては高い。食品については、そういったものも多く、セラーとバイヤーが互いの生活を助け合う互助会的な雰囲気も感じました。

主催者からすると、他で売ることもできるので、買ってくれなくてもよろしい、というスタンスも一部にありそうです。具体例を挙げると、最後に展示品を含むほとんど新品で出品されたアウトドアチェアーが典型例です。そのチェアーは調べてみると、なかなか良い品物で、1脚3800円程度でメルカリで売れているものでありましたが、ロウチェアーとハイチェアーのうち、安いほうのはずであるロウチェアーのほうが800円で売りに出されました。送料が高めの椅子類が800円だと、試しに3200円でしか売れなかった場合にメルカリだと1500円ほどの送料が取られることを考えると、手残りは1脚あたり580円にしかならず、在庫リスクや置き場を考えると、少し商売的には厳しい気がしました。安めの展示品のほうでです。私を含むバイヤー達は、新品のほうが良いと思い、セリを控えていたら、新品のほうもセリにかけられずにセリ全体が終わってしまった。バイヤーの一人が新品のほうを売らないのかと主催者に尋ねたら、「安い側の展示品を買えなかったら、(より高値の)新品を買えるわけないじゃない」ということでした。たしかにその通りなわけですが、100脚ぐらいかごに残っていたので、どこで売るつもりなのでしょうか。どこでも売りに行けるからこそ、初値が強気で値段も下がらないし、安売りするぐらいなら他で売るからセリを終わります、というスタンスと見受けらました。

昼休憩

商売とはいえ、一日中会議室にすし詰めになる市場参加者にとって楽しみの一つが昼食です。回によって多少メニューが変動するらしいですが、今回は前回バリエーションが分かれて取り合いになった反省?から、白身フライとアジフライの2種類に絞られたらしく、私はアジフライ弁当をゲットしました。遊びに来ている訳でもないので、コンビニ弁当でも構わないわけですが、40人が殺到するといくらセブンイレブンでも弁当がなくなる心配もあるし、何しろ電子レンジで温めたのではない温かい弁当にありつけるのはやはりありがたかった。

アジフライ弁当

市場規模について

一般的にセリングパワーとバイイングパワーで言うと、買いたい人が多くて品物が足りなくなるパターンのほうが多そうですが、私が参加した今回で言うと、参加者が40人ほどいても、全てを買いきれないほどの物量があったし、買う力(=バイヤーの売る力)が無くて断念したものも多かった。購入者側に買う力(=売る力)があれば、もっと市場が活性化するポテンシャルがあるように思いました。

今後も参加した気づきについて追記していきたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました