今回は#2に続いて会社員の立場で申請する場合ならではの、「会社に許可取りましたか問題」に対する対応について解説・提案します。
目次
提出時に聞かれること3選
さて、実際に生活安全課を訪ねた際には、書類のチェックを兼ねて、いくつか質問をされます。
- 会社員の場合、会社に許可を取ったのか
- 何を売るつもりなのか
- 営業所の形態(自宅なのか、専用のオフィスなのか)と名称
その他の項目は、裁量の余地がないこともあり、およそこの3つになるでしょう。
「副業の許可貰っているか」は怖い
副業の場合、1が気になりますよね。
警察としては、会社から許可がないと出せない、というわけではなく、会社から許可出てないのに19,000円も払って、許可出てから会社からダメと言われるとお金が無駄になってしまうから、そういうことないようにね、こちらを心配しての発言として言っています。
筆者は、何度も訪ねた結果、最初にされた1は、2度目は聞かれませんでした。
だから、正確には警察に回答していません。それぐらいのものと言えばそうなのですが、身分に関する嘘はよくないので、質問をされたくないから会社員なのに無職とか、自営業とか偽るのはやめておきましょう。
書面は正確に書きたいですね。そちらの嘘がバレるほうが、ややことしいことになるでしょう。
ご自身なりの答えを準備して臨む必要はあるかと思います。提案としては
「あ、大丈夫です」
くらいに答えるのでどうでしょうか。これが苦しいなら、初回はアポなしで訪ねて、いろいろ指摘されて次回何食わぬ顔で提出、というのも作戦としてはいいかもしれません。
一方、副業を積極的にOKとしている場合以外、会社に真面目に許可を取ろうとするのは、お薦めしません。
副業をOKにしていない会社としては、聞かれたら、とりあえずNOとしか答えてくれません。会社側は何も困りませんからね。NOと言われると、こちらとしてはもう動きようがなく、それでも副業をやる場合の心理的ハードルがさらに高くなってしまいます。
全ては自己責任ですが、しれっとやるのがベストではないでしょうか。
沈黙は金
あとは、会社の内外を問わず、物販ビジネスはもちろん、古物商許可を取ったことも決して口外しないこと。どこから噂話で伝わるかは分かりません。誰かが、貴方が副業で儲けていることを妬んで通報しないとも限りません。会社としては、通報があれば、対応せざるを得ません。
ある意味副業は、孤独な作業です。そういった秘匿性を担保する自信がなければやめておいたほうがいいかもしれません。
万一、会社に古物商許可の取得が伝わってしまい、問い詰められた場合は、こういう切り返しはいかがでしょうか。
「古物商許可取得は、副業目的ではありません。趣味として時計を安く収集するため、古物市場に出入りするために仕方なく取得しました」とか
「古物商許可の取得が就業規則で禁じられていますか?そうでなければ、問題ないでしょう。」とか
「老後の収入のあてとして、物販ビジネスの準備作業として取得しました。退職するまで商売はするつもりはありません」
あなたのいい「言い訳」「弁解」があれば教えてください。
売り物と営業所
2の何を売るつもりなのかは、自分が売るつもりのモノを決めていきましょう。「まだ決まってません」や「何でも売り買いしたいです」はダメです。
警察としては、何を売るのかを確認したうえで許可を出すことにしています。次回の記事「受領編」で詳しくは書きますが、何を売るのかを変える場合、事前に申し出ないと罰則がありますので、要注意です。つまり初めに申請したものは、それを守らないと罰則があるということです。
3の営業所に関しては、個人でも営業所名を付けるように言われますので、何か用意しておきましょう。法人とかそういうのではなく、自分で付ける店名みたいなものです。
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