【終身雇用の終焉】安易に早期退職に飛びつく人の末路【消極派#1】

お金全般
こんな人に読んでほしい

勤め先から早期退職について募集があったが、50代で退職する際のリスクを知り、対策を講じるきっかけとしたい。

早期退職について、当然のことながらコンサル界隈でも積極派と消極派に分かれます。

積極派に関しては準備が必要で、その準備とはこういうものだ、さらには、交渉術で割増退職金(相場についてはこちら)の上積みを狙うという論調。

消極派に関してはリスクが高いから、交渉と法律をフル活用して会社にしがみつく(過去記事はこちら)or時間稼ぎして転職先を確保するor出向先へ転出を狙う、というのが基本。

本人の意欲、実績、ポテンシャルやビジョンなど本人の属性、現在の待遇、年齢など扱いに関する会社属性、業界業種の現状と将来性の環境属性など、さまざまな要素が絡み合い、一概にどちらがよいというものでもありません。

一つ言えるのは、出るときには出る場合のゲインとリスク、出ない場合には出ない場合のゲインとリスクがあるという事実に向き合って、それぞれのゲインとリスクがどのようなものがあるのかについて普段自分の会社に勤めているだけでは得られない情報が多いため、世の実例を通じて自分ならどう対処するのか、バックアップを構えておくことが重要です。

今回は、消極派で退職はやめておくことを推奨する記事です。理由としては以下の通りです。

  • 一般に早期退職の対象となる50代は転職しようとしても決まりにくい(1 年以内に決まるのは4割)
  • 転職できたとしても給料が下がるケース多い
  • 仕事内容も、今までの経験と関係なく3K業務が割り当てられる可能性あり

一口に転職といっても、今どのような会社で、どのような業務についているかで、転職先も千差万別のため、他人のケースが自分に当てはまるか否か、構想力や想像力も問われることになります。逆に早期退職の募集が始まるじゅうぶん前から、転職エージェントに登録して市場ニーズを捉えておくなど備えることで、上記3つのいずれのリスクについても対策を織り込んだ人生設計が可能になります。

「1年以内に仕事が決まるのは4割」安易に早期退職に飛びつく人が直面する悲惨な現実 現職の成果は100%自分の力ではない
多くの企業が早期退職の実施に踏み切っている。応じてもいいのだろうか。中高年専門ライフデザインアドバイザーの木村勝さんは「55歳を過ぎてからの転職は決まりづらく、収入ダウンの可能性も高い。早期退職ではなく、出向を受け入れたほうがいい」という――。

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