何についても言えることですが、相場を知ってサービスを購入するのが、経済的にリーズナブルに生活していく基本ですし、経済的自由への近道でもあります。
前回電気料金についてお伝えしましたが、今回はガス。オール電化でない限り、ライフラインですよね。
また、ガスには2種類あり、都市ガスとプロパン(LP)ガスで、ガス管敷設のコスト上、地方ではまだまだ優勢なLPガスの話です。
目次
プロパンガスが高いは本当?
まず、プロパンガスでGoogle検索すると「高い」というキーワードが2番目に来るくらい、プロパンガスと言えば、高いイメージが一般的のようですが、調べてみるとプロパンガスだから高いというわけでは必ずしもないようなんです。
プロパンガス料金消費者協会のホームページをご覧ください。
このトップ画面の下の赤枠のところに料金自動診断をしてくれるリンクがあります。
このリンクの先で、試しに筆者の三河商事での年間平均ガス利用量3.0m3と料金4,310円を入力してみると、以下のような診断結果が表示されました。
ガス会社変更で2,706円になり、月間1,604円(年間19,248円)の節約になるとのこと。実に59%もの高いガス料金を払わされ続けているわけです。
一方、都市ガスで公開されている情報から3.0m3の料金を見積もってみると3,095円になり、実はプロパンガスのほうが安いことが分かります。
それではなぜプロパンガスのほうが高くなるのか
理由はよくわかりませんが、規制の対象になっていないために、プロパン業界はガス供給者が自由に値段設定が可能なところから来ています。
規制の対象となっている大手電力会社や都市ガス会社は、高いと言われながらも勝手に値段を設定できませんでした。従って、それなりの値段に落ち着いていたことがあります。電力自由化が始まっても、4割引き、5割引きというほどの価格下落は発生していないことからも、ぼったくり価格でなかったことは分かります。
筆者がガス会社の社長でも、競争にさらされていなければ、それは儲かる値段設定しますよ。
ですが、上記のように簡単に相場を知ることができるようになってくると、長期的に見れば、皆が安いほうに切り替えることによって、相場に近づいていくでしょう。
携帯料金は躍起になって安いほうに流れていっているわけですから。
構造的な問題
もう一つ、プロパンガスが価格競争に晒されにくい構造があります。
たとえば、不動産事業でアパートなどの集合住宅を建てたり、リフォームしたりする際に、ある意味ガス会社の営業で、洗面台の購入代金を建て替える代わりに、LPガスを2年以上使うという契約になっていたりします。
こういった集合住宅はガスを一元供給するためにテナント側が電気のようには自由に決められない契約になっています。
2年使えば別のガス会社に切り替えても違約金は発生しないわけですが、大家は自分の懐は痛まないので、そのままになっている、というケースが多いと考えらえます。
テナントの一人が訴えたところで、そこまでするのは面倒なので、そのままにしておく、ということも多いのではないでしょうか。筆者も大家に持ちかけましたが、取り合ってもらえませんでした。
管理組合のある大きなマンションとかであれば、理事会で決めれば一発で変えられたり、既存のガス会社に値下げ交渉も持ち込めます。
まとめ
筆者が住んでいる家で使っている三河商事のガス料金は相場に比べて59%とめちゃくちゃ高く、年間19,000円以上、多くガス料金を払う必要があることが分かりました。
さらに相場を知ることで、一般的に高いと思われているプロパンガスが、都市ガスよりも1割安い料金であることも分かりました。
可能な方は、お住まいで使われているガスの毎月の料金から、プロパンガス料金消費者協会のホームページでお調べになり、切り替えも検討ください。
何事も相場を知って、サービスを購入したいですね。
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