2019年10月のトヨタ自動車 豊田社長による「終身雇用難しい」発言から潮目は変わってきたところに、コロナ禍が追い討ちをかけ、6月5日のNHKニュースでは、早期退職や希望退職の人数が去年より3か月早く1万人を超えたとの調査結果が報じられていました。
その前にも6月4日にアステラス製薬が450人の早期退職を募集、5月にはパナソニックが目標人数を設定せず割増退職金4000万円の破格の大盤振る舞いが話題になっています。
現状分析
上で挙げた2社は、決して業績不振というわけではありません。
パナソニックは、常に比較で語られることが多いソニーGの絶好調に比べれば確かに見栄えはしないものの、2014年から一度も赤字を出していません。
しかし、パナソニックだけでなく日本企業で長く言われてきているのが、50代になって、実質成果を出していない「お荷物社員」「ロートル社員」の問題です。
これは、日本企業社会の流動性の低さに原因があると言われています。
終身雇用前提だと、働く側として、新しいスキルを身に付けたり、新しい事業に果敢にチャレンジする必要性が無くなってしまいます。
逆に会社側としては、無駄をそぎ落としてより筋肉質になり次世代事業を興していくにあたって、業績が良く割増退職金を払える体力のあるうちに、ご退場願うという、魂胆もあるかもしれません。
物事には「あるべき姿」というものがあります。
例えば、長い通勤時間を使って、会社に出社するのが当たり前と思っていたものが、コロナ禍によって、いとも簡単に崩れ去り、ほとんどの業務は在宅でできてしまう。
これって、前からも技術的にはできることではあったわけですが、パラダイムシフトで、あるべき姿になったということです。
雇用形態も同じです。いまなお日本の雇用環境に残っている、成果を出さない社員にも給料を払い続ける「歪み」は、望むと望まざるとにかかわらず、許容されない状況に社会は変貌していくと思われます。
終身雇用がオワコン、無理ゲーと化しているのです。この流れは今後も加速していくでしょう。
これからの羅針盤を伝授
また、人生100年時代とも言われます。
ちょうど50歳が折り返し地点になって、今後の人生を考えていくうえで、折り返しに向けた準備は非常に重要になってくる気がしました。
会社から邪魔者扱いされて、パナソニックより圧倒的に少ない雀の涙の割増料金をもらって追い払われるか、
積極的に新しいスキルを身に付けて、転職するもよし、副業の延長で独立するもよし、会社に留まって新しいビジネス領域で頑張るもよし、
とするのかで、人生は180度違ってきます。
筆者は現在40代後半の上場企業に勤務する技術職です。昨年コロナ禍で給与が10万以上減る現実に直面し、固定費低減、物販ビジネス、株式投資、ブログ執筆に取り組んできました。
私の勤める会社では早期退職制度はまだありませんが、それがいつまで続くかは分かりません。
また自分では肩をたたかれる、成果を出せないお荷物社員とは思っていませんが、それは独りよがりかもしれません。
従って肩をたたかれる際に、割増料金を積極的に取りに行く作戦を取りたいと思います。
イメージは下図の通りです。いわゆるFIRE(Financial Independence, Retire Early)の考え方です。最後の段階に来れば、会社からの割増退職金のオファーに自ら積極的に手を挙げて、より有利に次の人生を歩むことができます。
さらに生活様式を見直して変動費も見直せば、より最後の段階を早く迎えることができるでしょう。
ここでは、株式や不動産による資産形成と、事業所得である、物販ビジネス(せどり)、ブログ、動画配信は性質上分けています。線引きは明確でないものの、前者がストック型、後者がフロー型のビジネスだからです。
ひとまず、こう考えると、すごい気持ちが楽だし、逆にワクワクしてきませんか?
副業禁止とか言われていますが、そんな会社側の勝手な理屈に従ってられません。自分の人生、うまくいかないことを人のせいにできませんからね。
このブログでは、このアーリーリタイアを目指すためのいろいろな情報についてお送りしていきます。
志のある方、一緒に乗り切っていきましょう!
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