以前筆者が乗っていた初代プリウス(NHW11)を16万km以上走行し、言わば「乗り倒した」後に売れるかどうかチャレンジし、21万2千円という高値で売り抜けた時の話です。
それでは順番に説明していきましょう。
目次
高く売りたいなら売り手市場を作ることが必須
私たちが、客となってとある商品の購入を検討するときに、店員から
「いつ売り切れるかわかりませんよ。早いもの勝ちです」
などと煽られることがあります。ECサイトでも「あと1個」とか表示されますよね。それで買ってしまうこともしばしばですよね。この相見積もりに引きずり込むのは、立場を逆転させることを意味します。そのことによって、売値を相場が持つバラつきの中の上限側へ釣り上げることができるのです。
では実際どうやるのか
説明していきましょう。以下の、どのサイトでもいいのですが、登録したら、電話が殺到します。なぜかというと、買取業者にとって、クルマを売ってくれる人は彼らの商品の仕入れ先であり、彼らが利益を出すには、商品を仕入れて、それをオークション市場または一般客に売る必要があります。その一連の流れの一番最初の入り口だからです。
業者からすると、安く買いたたけるか、高く売りつけられるかは二の次で、とにかく売り手と連絡がついて、見積りまでたどり着かないと仕事にならない。電話をかける人は、とにかくアポを取ることを至上命題として指示されているのでしょうね。
アナタが売ろうとしている車種の人気度にもよりますが、私の場合はすぐに3店舗から携帯に電話があり、すぐにアポ日程を決めたいとのことでした。
ここでのコツは、来てもらうタイミングを都合のいい同じ時間帯に合わせることです。これは売り手に非常に大きなメリットです。個別に来られると、「今決めてくれ、決めてくれたら頑張るから、決めてくれるなら、すごい値段出すから、まず今決めると言ってくれ」と後のタイミングに来る人に渡さないために、すごい応酬になるでしょう。でもそうなってはいけません。
筆者の場合、3社に土曜の昼下がり同時に駐車場に集合してもらいました。そこで同時に査定してもらいます。ここでも1社の人と、他の2社の人が聞こえない場面で話してはいけません。実際話しかけようとしてくる人もいましたが、弱みを見せることに繋がりかねないので、そういうポジションをとらないように、常に3人の声が聞こえるところに立っているように心がけました。
最後は、名刺の裏にそれぞれの希望査定額を書いてもらい、同時にせーので裏返ししてもらいました。
結果は21.2万円、20万円、16.7万円です。
差は最大で5万円近く付いたことは驚きでした。ここで大事なのは、もし16.7万円の値を付けた業者と単独で交渉でしていたら、16.7万円すら到底つかなかったことです。ライバルがいなかったら、頑張って値段付けませんよね。
高く売れるものを買っておく
さらに驚いたのは、16万kmも走ったプリウスに21万もの値がついたことです。 高値で売れたといっても決して、プレミア価格というわけではありませんが、当時からハイブリッド車というだけで、いくら走ろうが、値段が20万円より下がらないトレンドが観察されていました。私なりに取ったデータが以下の通りです。母数が多かった、2代目プリウスと、3代目プリウスのデータです。3代目プリウスは、とある走行距離まで綺麗に40万円を下限に張りついていることが見て取れます。縦軸の差は年式による差で、同じ距離でも年式が浅いほうが、高く売れる傾向にあります。ただし、走行距離があまりにも長くなってくると年式が浅いものはそもそも存在しづらい世界になりますし、有っても走行距離律速になって、値段が下限に張り付く傾向にある(分布が全体的に直角三角形)ことも同時に分かります。
できれば、クルマを買う前に中古車市場でどういう値がついているのかも確認しておけるといいでしょう。下記のようなサイトを片っ端から当たるのも手です。
まとめ
クルマを売る際には、以上のこと、特にサイトと集中アポにより自ら「売り手市場」を形成し、商売を有利に進めることで、20万のクルマで5万円以上の見積り差が付くことがわかりました。ぜひご活用ください。
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